つとめをはたす   副教会長 

 早いもので2023年になってからもう3か月がたちました。教会でも春季霊祭、勧学祭と恒例の祭典を滞りなく仕えさせていただき、無事ご本部天地金乃神大祭に参拝のおかげをいただきました。新しい年度を迎え何かと気忙しいながらも、新生活にワクワクするそんな毎日を過ごさせていただいております。

わが家では二男の就職が決まり無事入社式・新入社員研修もすみ、伊賀市に向けて通勤させていただくことになりました。車を購入し、初出勤にむけて運転・駐車の練習に励んでいるところです。大学中退〜専門学校入学と一般的にみれば少し遠回りをしたかもしれませんが、すべてがご都合お繰り合わせをいただき、道をつなげていただいたこととありがたい気持ちでいっぱいです。お役に立つご用にお使いくださいと願うばかりです。

 そんな中、4月になって『らんまん』という新しい朝ドラが始まりました。その中のワンシーンで心に残るものがありました。5歳の跡取り息子で体が弱くすぐ熱を出す主人公に対して、親戚のおじさんたちが「生まれてこなければよかった」と陰口をたたきます。それを聞いた主人公は家を飛び出し、神社で出会った天狗(坂本龍馬?)に打ち明けます。それを聞いた天狗の返した「言葉が生まれてこなければよかったという人間はいない。だれでも「つとめ」をもって生まれてくる。ひとつとして同じ命はない。」というものでした。この4月という時期にぴったりのシーンだなと思いました。

私たちは学校や職場そして地域など様々なご縁をいただいています。それが「つとめ」を果たすために神様が用意してくださったものだと思うのです。その中でたくさんの稽古を積ませていただきながらお役に立つご用に使っていただくことが「つとめ」を果たすことにつながってくるのではないかと思います。


 
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